猫目茶寮

その時々の、好きなことを気まぐれに
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  [ 「檸檬のころ」豊島ミホ ]
2006-11-29(Wed) 20:16:57
檸檬のころ
「檸檬のころ」豊島ミホ(幻冬舎)

周りにコンビニが一軒も無いような、東北の田舎の進学校を舞台にした連作短編集。青春小説です。

先日読んだ「青空チェリー」に引き続き、「檸檬のころ」を読みました。
一作目の「青空チェリー」に比べて、巧くなっているのを感じました。

「地味な人なりの青春」を描きたいと思っていた、という作者の言葉通り、クラスの中心人物には決してならない(なれない)地味めの人たちの、それぞれの青春模様が綴られています。
連作短編なので、ある話の主人公だった人が、他の話に脇役で登場していたり…と、そういうリンクも楽しめます。

結果的には、望みどおりにはならなくて、うまくいかない、という話が多いかもしれません。そのへんがリアルでしょうか。
遠距離恋愛へのあきらめとか、結構シビアだなーと思いました。
それなのに、全体的に、読んでいて瑞々しく爽やかな印象でした。
そうそう、まさしく「檸檬のころ」って感じです。

エッセイ「底辺女子高生」を読んだ後だったので、田舎の高校生活の物語のあちこちに、豊島さん自身の過去が反映されているのがわかりました。

豊島さんは音楽好きでラジオにリクエストハガキをよく出していたようですが、「檸檬のころ」の中にも、音楽バカの女の子が登場します。
物語の中で、くるりの「東京」という曲が使われていて、おっ!と思いました。(「東京」、好きなんです)
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読んだ本。TB : 0CM : 5
  [ 秋から冬へ ]
2006-11-27(Mon) 20:43:39
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before → after  みたいな。(一ヶ月でこんなに変わっちゃいます)

木々の葉っぱもすっかり落ちてしまって、もう冬は始まっています。
マフラーと手袋を、そろそろ出さなきゃ…。
向こうの山が白くなって、下界でも雪が降ったけれど、まだ咲いている花もあって、頑張るもんだなぁと感心しています。
特にバラが長持ち。結構長期間にわたって咲くものなんですね。
まだつぼみもあるよ。

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日々のことTB : 0CM : 8
  [ 「いつも心に太陽を」クレヨン社 ]
2006-11-25(Sat) 20:06:54
昨日の夜、唐突に、昔聴いていたクレヨン社の「いつも心に太陽を」という曲のフレーズが頭に浮かびました。

   「ずっと遠い昔 確かに愛されてた記憶思い出して
    生まれたての君を花束のように抱いていたパパがいた
    小さな事でいい 楽しかった事をひとつ思い出して
    友達の事でも朝日に胸ふるわせた日のことでもいい」

それで、今日は棚の奥からクレヨン社のCDを発掘してきて、聴いてみました。

クレヨン社って、社名じゃないですよ。加藤秀樹と柳沼由紀枝の男女2人の音楽ユニットで、私は1990年頃によく聴いていました。
真っ直ぐな気持ちにさせる曲、ファンタジックな曲が多いかな。自分の夢を忘れないでいて、というようなメッセージ性も感じます。
だから、今、流されるままに生きている私が聴くと、痛い部分もありますよ。
まさに、「痛み」というタイトルの曲があって、「見ないふりして逃げていないか? 物わかりのいいふりをしてあきらめてないか?」とか畳み掛けるように歌われると、自分のふがいなさを感じるのでした。

さて、「いつも心に太陽を」ですが。
その名のとおり、光に向かって走っていきたくなるような勢いのある曲です。
前向きでアップテンポなメロディ、ストレートに届く歌詞、久しぶりに聴いたら、なんだか妙に胸に込み上げてくるものがあり、涙が出てきてしまいましたよ。
今までこの曲で、こんなふうになることはなかったのに、不思議なものです。
私は別に、今、どうしようもない崖っぷちに立っているわけでもないし、生きるべきか死ぬべきかとか考えてるわけでもないのに、この感情の揺れはなんなのでしょう。

     「どんな寂しかった人も忘れないで
      命は宇宙の力の 祈りと祝福を受けて生まれてきたということを……」

生まれてきたってだけですごいことだし、今まで生きてこれたというのも、すごいこと。
一人で生きてきたって思いがちだけど(私もついそう思ってしまうけれど)、ほんとはそうじゃないわけで。
生きてる限り辛いことはあるだろうけれど、生命のある限り希望は続くもの。
…ということを書いてしまうほど、直球で響いてくるポジティブソングでした。

今日は本当は、全然別の記事を書こうと思っていたのに、この曲の光と勢いに動かされてしまいました。

taiyo
   アルバム『いつも心に太陽を』
   ベストアルバム『クレヨン社の展覧会』に収録。
   今は中古で買うしかないのかな。

音楽TB : 1CM : 4
  [ 思い出の「キッチン」 ]
2006-11-23(Thu) 18:16:16
kitchen

「キッチン」吉本ばなな (福武書店)

先日、職場の人に、「よしもとばななの本を持っていたら、貸してほしいんだけど。初期の頃のやつとか。」と、突然言われて少々驚きました。
今までこの人と、よしもとばななの話をしたことは一度もなかったので。
持っていそうな顔に見えたんでしょうか。
そして、もちろん、私は持っていたわけです。

名前を「吉本」から「よしもと」に改名したあたりから、あまり読まなくなってしまったのですが、昔はかなり、ばなな作品が好きだったのです。

「キッチン」をはじめとする初期作品を数冊貸したら、相手はすぐに読み終わって、「すごく良かった。こんなにいいと思わなかった。」と言うので、私もちょっと読み返してみることにしました。

「キッチン」はよしもとばななの最初の本です。
読み返すのは、たぶん十年以上ぶりだと思います。
唯一の肉親だった祖母を亡くした主人公(台所が大好き)が、祖母と仲の良かった青年の提案で、青年とその母親(女性として暮らしているが、実は父親)と三人で暮らしはじめるという話。

昔、すごく好きな本だった(と思う)のですが、今回、読んでみたらけっこう読み流してしまえる感じで、「あれ?」と思ってしまいました。
読む時期によってやっぱり印象って変わってしまうものなのですね。
以前、この本を読んだ友人が、「少女漫画だなぁと思った」(悪い意味ではなく、素直な感想)と言っていたのも、改めてわかる感じでした。

今回の再読では、表題作の「キッチン」よりも、巻末に同時収録されていた「ムーンライト・シャドウ」が良い!と思いました。(大学の卒業制作で書かれた作品なので、本当に初期のもの)
これは恋人を事故で亡くした女の子が主人公。
よしもとばななの小説は、誰かの死が前提としてあるものが多いかもしれません。
その中で登場人物は、光が差すほうへと向かっていくわけです。

よしもとばななを読んでいると、穏やかな光が満ちてくるような、きれいな水が流れているような、そういう気分になるなぁとよく思っていました。
良い手触り、良いにおい、いろんな良いものがある感じ。
「ムーンライト・シャドウ」で、わりとそういう気持ちになりました。

以下、「キッチン」にまつわる思い出など。

 More...
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  [ 猫さん、出番ですよ。 ]
2006-11-21(Tue) 19:53:09
猫が壁と家具の隙間をやたらとじーっと見ていて、なかなかその場を動かないので、最初は、何か虫でもいたのかなー?と思っていました。
たまに、一度虫を見た場所で、ずっと待ち続けていることがあるので。

しかし、あまりにもしつこくそこに居続けるので、こちらもよーくよーく、目を凝らして見たならば、なんと隙間の奥の方で、小さくて黒っぽい毛玉のような物体が動いているではありませんか!
これはもしや…、ネズミ…!!

えらい、よく見つけたね。猫の面目躍如です。
でもうちの猫は、箱入り坊ちゃんだから(年齢的にはオヤジだけど)、ネズミを見つけることはできても、捕まえることはできないのでした。
以前、家に入り込んだカエルに遊ばれていたしね…。

猫は、隙間に潜んでいるネズミと睨みあったまま、全然進展がないので、結局は人の手でネズミをおびき出して捕まえました。チームワークの勝利ですわ。
一度でも、猫がさっそうと獲物を捕まえる姿を目にしてみたいものですよ。
完全室内飼いだからムリか…。

それにしても、ネズミは一体どこから入って来たのか。この家にネズミの入り込むような場所があったとは思わなかったです。あなどれません。もう来ないといいな。

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     20061121-1

写真のネズミはおもちゃです

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  [ 「ガーネット」奥華子 ]
2006-11-19(Sun) 13:45:03
ガーネット

   「あなたと過ごした日々を この胸に焼き付けよう
    思い出さなくても大丈夫なように」
   (ガーネット)

先週観た映画「時をかける少女」の余韻に包まれたまま、奥華子の歌う主題歌「ガーネット」のマキシシングルを買ってしまいました。
歌詞が映画の内容ととてもよくあっているので、聴いていると映画の中のいろいろなシーンが思い出されます。

奥華子さんって、今まで知らなかったのですが、CDの帯によると、「キーボード弾き語りシンガーソングライター。まっすぐな歌声、聴いた瞬間から心に染入るメロディと歌詞が魅力」とのこと。
そうですね、シンプルな音で、歌声が本当にまっすぐ、クリアに届いてくる感じです。

CDには主題歌の「ガーネット」と挿入歌の「変わらないもの」が収録されています。
「ガーネット」は、「あたし」が「あなた」を想う曲で、「変わらないもの」は、「僕」が「君」を想う曲なんですね。
どちらも懐かしい放課後が心の中によみがえってくるような曲です。
でも「ガーネット」は輝いている夕暮れで、「変わらないもの」のほうは、夕暮れが終わった後の夜へと向かう時間という感じでしょうか。

私は実は「変わらないもの」のほうが好きなんです。なんだか切実な感じがして。
この曲は映画での入り方も良かったのです。いろんな想いがおしよせてくるような場面でね。
 
   「変わらないもの 探していた
    あの日の君を忘れはしない
    時を越えてく思いがある
    僕は今すぐ君に会いたい」
   (変わらないもの)


奥華子公式サイト(試聴有り)
音楽TB : 0CM : 4
  [ 「スイッチョねこ」大佛次郎 ]
2006-11-17(Fri) 20:27:56
suittyo

「スイッチョねこ」 文・大佛次郎 絵・安 泰 (フレーベル館)

先日、「ネコの履歴書」を注文したときに、ついでに一緒に購入しました。絵本です。
大佛次郎は「鞍馬天狗」の作者ですが、猫好きとしても有名だそうです。家にはいつも十匹以上の猫がいたとか、来世にも猫がいてほしいと願っていたとか。
そんなふうに猫を愛してやまない作家が書いた猫絵本ですから、もう、たまりませんよー。

いたずら好きな子猫の「しろきち」が、口の中に飛び込んできた虫を飲み込んでしまいます。すると、しろきちのお腹のなかで、虫が「スイッチョ、スイッチョ」と鳴きだすではありませんか。虫の鳴き声のせいで、しろきちは眠ることもできなくなり…というお話です。

初版は1975年なので、ずいぶん前の本なのですが、かわいくて楽しい魅力は変わらず。読み継がれているのも納得です。
とらねこのお医者さんが「ねつは あるかえ?」と言ったり、おかあさん猫が「どこへ いっておいでだえ」と言ったり、言葉遣いが少々古めかしいのもまた味のある感じです。
「しろきち」って名前もいいよね。私もしろきちに改名しようかしら…。(ウソです)

絵もまた良いのです。わりとリアルな絵なんだけれど、その真面目さが笑いをさそうというか。猫の表情もなんだかユーモラスです。
特に、しろきちがおかあさん猫と、とらねこ先生のいる病院に行く場面の絵は、思わず笑顔になってしまうおかしさがあります。登場人物(猫)は、みんな真剣な気持ちでいる場面なのにね。

この表紙の三匹の猫に見つめられているだけでも、なんだか笑ってしまいそうな気分になるのでした。「スイッチョねこ」って、タイトルの文字も好きですね。
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  [ 「λに歯がない」森博嗣 ]
2006-11-15(Wed) 20:11:39
λに歯がない
「λに歯がない」森博嗣(講談社ノベルス)

Gシリーズ第五弾。「λ」は「ラムダ」と読みます。
密室で発見された四人の銃殺体。それぞれのポケットには「λに歯がない」と記されたカードが入っており、被害者たちの歯は抜かれていた。

密室で四人も死んでいて、しかも歯が全部抜かれてるんですよ、一体どう収集をつける気なのかと思ってしまいます。
歯ってそんなに簡単に抜けるものなんですかね、四人分も。歯医者さんに聞いてみたいです。

でも、動機は珍しく世間が納得できるような人情的なものだったと思います。
事件がきれいに解決しているかどうかは別として。

この本では結構、萌絵の内面がクローズアップされていました。
S&Mシリーズの頃から比べて、萌絵の成長がうかがえます。

そして、今回の話では「自殺」という言葉がとてもよく出てきました。
前作でも生と死について書いてあるかも、とちょっと思っていたのですが、今回、本当に何度もその言葉が書いてあるし、最近、ニュースに頻出する単語であるだけに、目立つ感じでした。
倫理的なことが書いてあるわけじゃなくて、観念的なことなんだけれども。
このシリーズで生と死と、その先にあるもの(って何?)のことを書きたいのかなぁ?真賀田四季を絡めて。
さて、シリーズ後半はどうなるのでしょうか。

森博嗣の本は、他に「カクレカラクリ」「フラッタ・リンツ・ライフ」を購入済みだけど、まだ手付かずです。「MORI LOG ACADEMY 3」(ブログ日記を文庫化したもの)は空き時間用で、昼に少しずつ読んでます。
読んだ本。TB : 0CM : 2
  [ 「ネコの履歴書~19人のそれぞれの猫たち」 ]
2006-11-13(Mon) 20:50:21
nekorireki

「ネコの履歴書~19人のそれぞれの猫たち」(オルネ・ド・フォイユ)

「スタイリスト、作家、音楽家、イラストレーター、写真家など、各界で活躍する19名がジャンルを越え、ネコというテーマで集まりました。」(表紙の言葉)

ふだんは理性的な友人から「激カワです」と強力な推薦を受けた本。
そんなにかわいいとお薦めなら、私は買っちゃうよ。
いろんな方たちが、自分の猫の写真やイラストとともに一言を寄せています。
くーっっ、どの猫もかわいいっ…!!(猫バカだから許してください)

冊子といった感じの薄い本です。手軽にパラパラみて、次々と現れる猫たちの姿に顔が緩んでしまうのでした。
おすすめ猫絵本のコーナーもあります。いろんな本があるものです。とても気になりますわ。

普通の本屋さんには売ってないみたいですね。
私は、恵文社一乗寺店(少女の心をそそる品揃えです)でネット通販しましたが、この本を出版しているオルネ・ド・フォイユでも購入できます。(←中身もちょっと見れます)
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  [ 映画「時をかける少女」 ]
2006-11-11(Sat) 23:57:22
tokikake

「待ってられない 未来がある。」

良いという評判をちらほらと目にして、ずっと気になっていた映画「時をかける少女」(監督・細田守)を観てきました。
本日、かなりの大雨で、いつもの私なら絶対出かけないような悪天候だったのですが、今日を逃したらもう行けないと思い、気合いで車を走らせました。

このタイトルを目にすると、♪「と~き~を~ かける少女~」とついつい歌いたくなってしまう私なのですが、これは筒井康隆の原作を下敷きにしつつも、現代を舞台に、まったく新しいヒロイン、新しいストーリーで描かれたアニメーション作品です。

ある日突然、タイムリープ(時間跳躍)の能力を身につけてしまった女子高生、紺野真琴。
思わぬ超能力に最初はとまどうけれども、一度コツを掴んでしまったら、あとはもう思いのまま。でも何度も力を使ううちに、親友だった二人の男友達との関係に変化がおこってきてしまう。

全体的に流れている空気が良い感じで、17才の夏の、一度しかない季節のきらめきが伝わってくるようでした。(年寄りくさいことを書いているかな)
入道雲の青い空や、夕暮れの空もきれいでした。

ストーリーも面白かったです。序盤の方に出てきたいろんなエピソードがあとから効いてきて、そうきたかー!と思ったり。最初から最後まで余分なものが無い感じでした。
笑って、泣いて、ハラハラして、キュンとして、いやー、よかったですね。

私はボーイッシュな女の子が結構好きなので、真琴も見ていて気持ちよかったです。
真琴の動きが観ていて爽快でした。走っている姿も好き。(タイムリープして転がってくるのもいい)
全力で走るときは、走れ、走れー!!と思って観ていました。彼女はまさに駆け抜けていく少女。

 More...
映画・ドラマTB : 0CM : 2
  [ 雷が鳴っている ]
2006-11-09(Thu) 22:28:52
20061109


今週はずっと天気が不安定。
豪雨、かと思えば突然晴れて虹が出たり、晴れたなと思えばまた雨が。
そして風が吹く。雷も毎日鳴っている。
今日は特に雷が酷い。
朝も夜も雷鳴が響き渡っている。閃光がすごい。きっとどこかに落ちたな。

職場の人(五十代)から、「昔、雷が鳴ったら線香を立てていた。そうしたら、雷が遠ざかっていった。」という、すごい風習というか、迷信というか、何の根拠もなさそうな話を聞いてびっくりした。
雷様は線香が嫌いなんでしょうか!?
でも家の親はそんな話は知らないと言っていたよ。

雨、風、雷の音が気になるのか、猫は神妙な顔をしています。
日中はベッドの中にもぐりこんで眠っていて、私が帰ってきても顔も出さない、呼んでもにゃんとも言わないこともあるというのに、今日は部屋のドアを開けたら自分から「ニャ~」と出迎えてくれた。
雷雨の音が怖くて寝ていられなかったのか、愛いやつじゃのぅ。(結局猫バカの話だった)

追記*「雷 線香」で検索してみたら、それらしきお呪いのようなものが引っかかってきました。あるんだね、やっぱり。
TB : 0CM : 4
  [ 「しゃばけ」畠中恵 ]
2006-11-08(Wed) 20:18:09
しゃばけ
「しゃばけ」畠中恵 (新潮文庫)

江戸の廻船問屋の若旦那、一太郎は生まれつき身体が弱く、家族の心配は絶えることがない。ある夜、家人の目を盗んでこっそり出かけた先で、殺人事件を目撃してしまう。
実は一太郎は人ならぬ者を見ることができ、屋敷には何故か多くの妖怪がひそんでいる。一太郎は妖怪達と事件の解決に乗り出すことになる。

この本を買ったとき、本屋には「二十代の女性に人気」というようなポップが立っていました。
守ってあげたいタイプの若旦那17才に、付き従う妖怪二人組(普段は人間のふりをしていて男前)のあたりが人気のポイントなんでしょうか。
あと、周囲に出没する愛嬌のある妖怪達とか、少し不思議で怪異で、でも楽しい、人情もある、そういうところとか。

ちょっと動き回れば、すぐに寝込んでしまうような弱々しい若旦那だけれど、なかなか性根が座っていて、実はしっかりもの。おお、なかなか頑張るなぁ、と思いながら読んでいました。

私は別に妖怪好きではないんですけど、家にある古いものに、何かが宿っているというような設定は好きなのです。
百年の間、大事に使われた道具は、付喪神(つくもがみ)になることができるとか、そういう世界は馴染みのある感じです。
若旦那の家に現れる妖怪は、みんな甘い菓子が好きで、ほほえましかったです。

タイトルの「しゃばけ」は、漢字にすると「娑婆気」。
読み終わってみると、なるほどー、というようなタイトルでした。
読んだ本。TB : 1CM : 2
  [ 「青空チェリー」豊島ミホ ]
2006-11-06(Mon) 19:42:47
青空チェリー
「青空チェリー」豊島ミホ (新潮文庫)

この前読んだ豊島さんのエッセイ「底辺女子高生」が面白かったので、小説も読んでみようと思い、「青空チェリー」と「檸檬のころ」を買ってみました。
「青空チェリー」は豊島ミホの最初の単行本。三編の話が収録されていますが、文庫化にあたりかなり加筆修正しており、手を加えていないのは表題作の「青空チェリー」だけだそうです。

読んでいてまず思ったのは、若いなぁ、ということ。
作者も登場人物も若々しくて、自分の感覚との隔たりを感じてしまいました。
でもなんだか純粋なものを感じるかも、とも思いました。

収録されているのは以下三編。

「ハニィ、空が灼けているよ。」
現代(近未来?)の話なんだけど、戦争が始まっていて、普通ののほほんとした暮らしの中に徐々に戦争が影を落としていく、という設定が面白かったです。
ただ「ダーリン」「ハニィ」なんて本気で日常的に呼び合ってるカップルを見たら、私はえーっ!?と思うに違いない(笑)

「青空チェリー」
「女による女のためのR-18文学賞」の読者賞受賞作。
表題作だけど短いです。別にいやらしくない、明るい感じです。

「誓いじゃないけど僕は思った」
文庫書き下ろし。中学校時代に好きだった女の子のことを、大学卒業間近になっても忘れられない男の子の話。
この本の中ではこの話が一番よかった。
好きだった女の子の名前を呼ぶことが、「マッチ売りの少女」のマッチと同じくらいの魔法だ、という部分が印象深かったです。

主人公がアツコに貸したCDは何の曲だったんだろう。限定しないほうがいいんだろうけれど、豊島さんの中ではきっと明確なイメージがあったはずで、どんな曲かなぁと、ちょっとだけ気になるのでした。

あと、ソニーの携帯のぐるぐるダイヤルについての記述はどうでもいいんじゃないかと思ったけれど、「見ろ!人がゴミのようだ!」と「この巻、森田さんがさあ」というセリフには笑ってしまいました。(もしかしてソニーの携帯も何かのネタ?考えすぎか。)
TB : 1CM : 4
  [ 映画「太陽 The Sun」 ]
2006-11-04(Sat) 18:12:54
sun

「天皇ヒロヒト―彼は、悲劇に傷ついた、ひとりの人間。」

映画「太陽 The Sun」を観てきました。
ロシア人、アレクサンドル・ソクーロフ監督による、昭和天皇を主人公にした映画です。
題材が題材なので、日本での公開は不可能とも言われていたそうですが、こうして公開できたのはいいことだと思います。
映画館にも思っていたよりたくさんの人が入っていて驚きました。

本当はひとりの人間なのに、神として存在しなくてはならないなんて、たまらない、と私は思っているのですが、この映画には、「天皇」と呼ばれているひとりの人間の苦悩と孤独、離れて暮らす家族への想いが描かれています。
自室で皇后や小さい頃の皇太子のアルバムをめくり、写真にこっそり口づける姿に涙してしまいました。

終戦前夜から始まり、マッカーサーとの会見の場面など、歴史が大きく動いた時をを扱っているわけだけれど、全然ドキュメンタリー風ではなく、ドラマティックな内容でもなく、薄暗いような抑え目の色調で、静謐で幻想的な世界が淡々と描かれています。
ところどころに笑いを誘う部分もあります。可笑しいです。

昭和天皇を演じるイッセー尾形の演技がもの凄いです。
「あ、そう」の言葉や、独特の口元の動き、喋り方、その他いろいろ、イッセー尾形にしかできないんじゃないかと思いました。
ラスト近くに登場する皇后役の桃井かおりとの会話も、目の前で繰り広げられている本当のやりとりのようでした。
そして、最後に一瞬で変わった桃井かおりの表情、視線が怖かったです。
怖っ、と思っているうちに、映画のエンドロールが流れ始めてしまい、わぁ、ここで終わるのか、と衝撃を受けました。
映画・ドラマTB : 0CM : 2
  [ 「ウタイツガレルウタ」種ともこ ]
2006-11-03(Fri) 19:00:50
ウタイツガレルウタ
「ウタイツガレルウタ」種ともこ

「自分で蒔いた種……責任とったらベストになった。」(帯より)というわけで、種ともこのデビュー20周年記念ベストアルバムです。
全曲セルフカバーで新しいアレンジになっています。
種ともこの昔の曲は、元気でパワー溢れる感じのものが多かったけど、このアルバムは全体的にしっとりと大人っぽく。テンポもゆっくりで落ち着く感じです。

おまけでライブ音源の曲が二曲収録されていて、「Pumps Race Song」は遊佐未森がコーラスで参加してます。でも言われないと、遊佐未森だってわからないかも。

今のところ、私は「ゲンキ力爆弾」「瞳の中の少年」が特に気になる感じです。
「ゲンキ力爆弾」、元気や爆弾といった言葉とはかけ離れたアレンジになってますけど、なんだか好きですよ。切なさを感じます。
 「遠くはなれて
  街角を歩いてても 
  心のレーダーに
  いつだってキミのこと映してる」
というところの、♪「遠くはな~れ~て~」に、遙か遠くを感じて、なんだかグッときてしまうのでした。

「瞳の中の少年」は、静かで幻想的な雰囲気で、祈りにも似たような純粋な憧れの気持ちを感じます。
♪「白い羽ばたきが私の憧れよ」って、聴いていて目を閉じれば銀河が広がりそう。(クサイことを書いている。でもそう思う。)

あと、「It Must Be Love」を聴いていると、何故かはっとしてしまいます。どうしてかわからないけれど。
ちょっとだけ歌い方に少女っぽさを感じるような気もします。私の勝手な感覚で。


実は先週、種ともこの昔のライブのDVDを観たのです。
「O・HA・YO」と「TOMOKOまで51Km」。17、8年くらい前の映像です。
歌って踊ってのパワフルなライブでびっくりしてしまった。
えぇーっ、こんなにやっちゃうの!?というくらいエネルギッシュで。
そして私も観ていて元気になりましたが。(「ゲンキ力爆弾」だ!)
このDVDの後、今回のしっとりアルバムを聴いたので、時の流れや軌跡を更に感じましたよ。

DVDといえば、11月29日には「ウタイツガレルウタ Live」のDVDが発売されるそうです。買います。
本日のCD・レコード音楽TB : 1CM : 2
  [ 東京見物 ]
2006-11-01(Wed) 22:24:18
20061031-1

  ♪東京の街に出てきました~(くるり) とか、
  ♪東京タワーへ出掛けるついでに
   立ち寄った喫茶店で思いっ切り恋におちた~
   (小沢健二) とか、心で歌いながら
  10月29日(日)は
  東京見物へ繰り出しました。

東京メトロの一日乗車券を買って、電車と徒歩であちこち回るという一日になりました。
現在関東在住の友達にいろいろと案内してもらったのですが、この友達がわりとワイルドな傾向にある人なので、オシャレ~な場所とかには全然行きませんでした。
お昼も東大の地下食堂だったし。(面白かったです)

浅草にも行きました。
日曜の午後の浅草は、人人人人人…で賑わっておりました。
仲見世の人の多さに圧倒され、もう私は何も買わなくてもいいよ~、という気持ちになったほどです。
そして、浅草寺でおみくじを引いたら…、「凶」だったのです!
引かなきゃよかった…っ。今回の東京行きで一番ガックリきたのはこのおみくじですね。別にたいして気にしてないけどさぁ。(でもこうして書いている)
余談ですが、浅草っていうと、私はふくやまけいこの「東京物語」というマンガを思い出します。

20061031-3
   浅草から隅田川ラインの
   水上バスに乗りました。
   40分間の船の旅。
   10以上の橋の下を通って
   日の出桟橋へ向かいます。


風もなくて、川の流れもゆるやか。
ちょうど夕暮れがはじまる時間で、なかなか良い雰囲気でした。
このあたりで、前日のライブでも聴いた遊佐未森の「東京の空の下」を思い出していました。

20061031-4 20061031-5

「街は大きな手拡げて  人の限りない夢を抱くよ
みんな眠らせて今夜も  深い悲しみも忘れさせて」


日の出桟橋で船を降り、このあと新宿の都庁展望室へ。
ちょうど陽も落ちて、夜景の時間になりました。
やっぱり夜景ってきれいですよね。
日中は東京タワーから、夜は都庁から街を見下ろしましたが、都庁の展望室は無料なので、ちょっとお得な気分でした。

今回行った場所は、観光の定番コースのような所が多かったですね。だっておのぼりさんだから~。
まあ、初回は基本形ということで。次に来るときは買い物などもしたいです。
散歩・お出かけTB : 0CM : 6

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